アフリカへの投資表明に対して非難する声がネット等で上がっているようだが、このことを憂慮する。
アフリカへの投資表明に対して非難する声がネット等で上がっているようだが、このことを憂慮する。開発援助含めて外国へのばら撒きと単純化すべきでない。
日本国内のそうした内向き姿勢が、日本を縮小させ、国際社会における日本の存在感/プレゼンスを下げることに繋がっていることに危機感を持って気づくべきだ。
以下、レポート「転機を迎えたTICADプロセス」抜粋
“国連貿易開発会議(UNCTAD)の世界投資報告書2022年版は、2020年末の対アフリカ直接投資残高上位10カ国を国別に記している。それによると、対アフリカ投資残高の上位は、①英国(650億ドル)、②フランス(600 億ドル)、③オランダ(490億ドル)、④米国(480億ドル)、⑤中国(430億ドル)──と続き、日本は上位10カ国に入っていない[UNCTAD 2022]。”
“TICADが「アフリカをどのように開発し、社会課題を解決するかについて話し合う会議」である点に変わりはない。
しかし、経済成長を続けるアフリカ諸国が人口増大を背景とした市場の有望性を武器に国際社会での存在感を増している今日、日本が主導するTICADプロセスは、もはや単にアフリカの社会課題をどのように解決するかを議論する場ではなく、新たな役割を担い始めている。”
“今日のTICADプロセスは、自由、民主主義、法の支配といった諸価値の重要性を、日本とアフリカ諸国、さらには開発パートナーである他地域の国々や国際機関が共有し、世界に向けて発信する機会としての役割を担い始めている。”