加賀市へ学校視察
加賀市へ学校視察。消滅可能性都市とされている中で、時間はかかっても、全ては人だと、市の方針を掲げ、宮元陸市長が島谷千春教育長をスカウト。「人」にすべてをかけるとの市の強い思いのもとで、学校ビジョン「Be the player.自分で考え動く生み出すそして社会を変える」
主体的に学んでいくということ。主体的に学ぶ環境を作っていくこと。作美小学校へ。「個別と協働を往還する授業」「my style 学習」
校長先生は「ゲームのコントローラーを誰かに握られて、画面で動かされる人ではなく、コントローラーを握る人になろう」と子どもたちにゲームに準えて、伝えているといいます。 俳句をつくる小6と、割り算の余りの考え方を学習する小4のクラスへ。スクール形式の一斉講義から、子ども達がお互いに対話し、話し合い、教え合う。特別教室では、黒板前に並ぶ机の後ろ側には、床に座って囲む空間。子どもたちは、のびのびと学んでいました。授業中、黙っていなければならないということではなく、まさに、聞きそして話す、教え合う。その中で、試行錯誤しながら、様々な考えを交換し、まとめていく。これこそが学び、学ぶことは楽しいこと。
割り算では、わかった子が、わからない子に対して教えたり。俳句では、表現の言葉をあぁかなこうかなと、指折りながら、探しながら、どう?どう?話し合いながら。夏の季語から春の季語に変えたり。お互い教えあっているのがいい。教室の中で、めいめい、輪になったり、歩いて見に行ったり、調べてみたり。いきいきしていて、楽しんで取り組んでいる。
それを支えるツールとしてタブレットが活躍。学習のめあてや、制作した俳句や作品、計算の状況が投稿されることによって共有。瞬時に先生のタブレットには、10×10のマトリックス各マスには、各生徒の出した内容が一覧になって示される。先生はそれを見て、個別にそばにいって、割り算の桁揃えのことなど、これどう考えるんだっけ?質問を投げかけながら、介入し、学びを促し支える。
自分で学ぶ。子どもに「任せる」「委ねる」教育。この学び方を実践するため、先生の研修形態も、伴走型へ。福井大学とも連携しながら、研修を重ねているとのこと。モデル校は作らず、マニュアルも作らない。目標を明確にしたら、そこへ辿り着く方法は何でもいい。先生方も最初はイメージが掴めなかったとのことだが、百聞は一見にしかずとして、先行して取組をしている他自治体の学校へ訪問し、付箋で意見出し合い実践に繋げている。
子ども達にも変化が見られ、例えば、振り返りにあたってのコメントが、ある程度の長さの文章として、表現されるようになるという変化。
また、社会課題を発見し、プログラミングを通じて、社会課題の解決にも取り組んでいることも。例えば、聴覚障害の方が、お風呂の満水の知らせ音がわからないということを聞き取り、そのために、満水になった、腕時計が振動させて伝えたるプログラミングを立ち上げたということも伺う。自主的に学ぶこと。自分で考え、決断し、行動していくこと。社会を変える。まさに、Be the player.こうした取り組みを、広く展開していきたい。
#さとう由美 #東京24区 #八王子 #教育無償化を実現する会