八王子国際協会国際理解教育委員会研修
水曜には、八王子国際協会国際理解教育委員会研修に参加。
JICA横浜「海外移住資料館」へ。
館内にある、世界各地の食を提供する、気持ちのいい食堂で早いランチで一息ついてから、森茂岳雄教授から「国際理解教育としての移民学習の理論と実践〜海外移住資料館のリソースの活用」と題して事前レク。
その後に、資料館でJICA職員から解説をいただきながら回りました。
貧困から、とりわけ農村次男三男が活路を海外に見て移住。
官約移民から移民会社設立、各自治体毎に奨励逆に消極的等環境に差異ある中、移住者が多い県と少ない県とあるが、広島、山口、熊本、沖縄県などの県から、ハワイ/米国本土カナダなど北米、ブラジルなど中南米へ。
江戸末期1885年ハワイ王国へから始まる渡航、明治1908年神戸港からのブラジル原野を切り拓く、排斥運動/戦時中強制収容困難、現在ニッケイ2世3世現地での活躍や日本へ、ニューカマー現在。
食事や家具紋様に見られる文化の融合:スパムおにぎり、開拓の合間お弁当のおかずの交換からミックスプレート
原野の中で、人が10人手を繋いでも、一周できるかどうか、太い切り株を斧で切り倒す姿。
心の支えとして、飾られる仏壇や、「仕方がない」「頑張り」「感謝」といった言葉が建てられている様子に、労苦が偲ばれます。
ホームランドとホスト国とのアイデンティティの揺らぎ
強制収容と米国442部隊強制収容を経験したノーマン・ミネタ氏、911後のアラブ諸国出身者を取り出してのへの空港検査強化のあり方の問題点を指摘、人種を理由にした安全検査の導入に反対、全ての人が平等に扱われることになったこと。
翻って、日本は今どうでしょうか。
1980年代以降の日本のニューカマー
国境を越えた人の移動・相互依存、文化の混淆・多文化の共生、人権や市民権にかかる理解について、日本社会でも各地で取り組みが進められていますが、まだまだより広く理解されることの必要を思います。
研修の最後には、かるたの形で575にまとめて振り返り。
発表された言葉やかるたにあった言葉のいくつかを共有したいと思います。
参加された方には、祖父母が移住された方であったり、ララ物資を受けた方もありました。
「祖父の苦労を追体験す」
「祖父母の苦労 今の私」
「私なら 大切な人の写真がいい」
「数年のつもりが数世代」
是非足を運んでいただきたいと思います。近くにはみなとみらい、赤レンガ倉庫などもあり、館内には、各地の食事が提供される気持ちのいい食堂もあります。
JICA横浜「海外移住資料館」
横浜市中区新港2-3-1 馬車道駅から徒歩8分
https://www.jica.go.jp/domestic/jomm/index.html