先週「ユニバーサルデザインの理念を学ぶ」に続き第二回目は、八王子市視覚障害者福祉協会宮川純理事長の講演「視覚障がいを理解するために」へ。

先週「ユニバーサルデザインの理念を学ぶ」に続き第二回目は、八王子市視覚障害者福祉協会宮川純理事長の講演「視覚障がいを理解するために」へ。
日々の生活の中で、具体的なお話から、課題が浮き彫りに。以下、共有したいと思います。
前半「”視覚障がい”とは?」後半「障害とバリアフリー」とお話をいただきました。

視覚障がいには、靄がかかる、色別できない、夜見えない、ピントあわない等、弱視ロービジョン、そして、視野欠損。
受講者皆で、自分の目を両手で覆い、指の隙間から見える状況(6級)から徐々に手をずらし手のひらで全く見えない全盲(1級)の状況をつくることから始まりました。この状態で、会議室横にあるトイレに行かれますか?と問いかけ。壁などに1度もぶつかることなく行くことができる人はいない。
アイマスクをして、「これから、飲みものを配ります」何を飲むのか、わからない不安に晒されます。
ペットボトル。500ml。ここまではほぼ皆手探りでわかりました。で、次恐る恐る口にします。
ほうじ茶でしたが、参加者でほうじ茶と明確な回答は一名だけでした。
アイマスク付きで「コンビニおにぎりはすぐ開けられるでしょうか」
宮川さんご自身、入院中、普段は配膳で献立の説明がある中、ある日違う病棟から応援で「夕食どうぞー」説明なく困った時のお話も。
「クロックポジション」時計の針で位置を説明して、伝えましょう。
例えば、弁当の献立、「焼き鯖のお弁当ですよ、
7-8時の所にごはんがあります。10-11時の所に焼きさば、1-2時の所にお新香、5-6時の所に野菜の煮物があります。どうぞ」

視覚障がい者人数(手帳保有)
全国で164万〜165万人、東京は3万4000〜3万5000人、八王子は1148人。
1割が全盲。白杖か盲導犬(道交法)
しかし、「人数に比較して、なかなか見かけることがないのではないか。なぜか。5-6級白杖を持たない方も多い。なぜか」この理由が衝撃でした。
「一つは、自分が障がいを持っていると、会社などに知られたくない。偏見に晒されること。
また一つは、性被害に遭いやすくなるから。実際、エレベーターに同時に乗り込んできて抱きつく、盗撮」
自分の目の代わりになる白杖によって、道が開かれるはずなのに、それによって、逆に身が危険に晒されるという矛盾。悲しく憤りを感じました。
また「被害を受けた時、被害を届けることが難しい
犯人を自分で見ることができないので、犯人を断定できない。交通事故でも、車種も色もわからず、ひき逃げされる」
社会参加へのハードル

「視覚障がい」者とは、「情報障がい」者
情報の9割は目から獲得している中、これがシャットダウンされている。
先天性盲人は、点字を書くこと、点字を読むことできる。
後天性の場合には、点字を打つことはできても読めない人も多い。
点字は指の感覚が澄まされていないと読めない。
例えば、糖尿病で失明される方も多いが、指の感覚がなくなっている症状もあり、点字を使えないということもある。
情報の獲得は、専ら音声に依っている。
音声機能を使い、メールやSNSなど使っている。

「視覚障がい」者とは、「移動困難」者
宮川さんは、南大沢ご自宅から明神町協会まで通っておられます。
JR八王子駅かや京王八王子駅に向かう、保健所前交差点への道。道幅も狭く、ピーク時間帯行き違いの人で混雑。ここで、交通事故5回救急搬送。
毎朝バス。電車の方が早く着くが、ホームドアがなく、一回のミスが命取りとなるため、バスにしている。
ホームドアないホームは、欄干のない橋と同じ。
八王子では、モノレール駅のみ。
都立4盲学校の内唯一幼稚部ある盲学校、最寄りJR西八王子駅もない。JR曰く、乗降客数、特急列車と電車とホームドアとドアずれるため、調整中。。。
点字ブロック敷設
点字ブロック上、看板や自転車置きにより、転倒・事故起きている。
協会前、道路交通法、道幅で点字ブロック敷設できない規定→凹凸ある白線代用して、交渉して設置。
一つひとつ交渉をしながら。
ガイドヘルパー
同行支援は、
・通勤通学に使えない
・使用時間に上限があり、地域間格差。
1ヶ月40時間=1日1時間程度は、買い物や病院往復ですぐなくなる。1時間2000円実費、10時間2万円負担大きい。
八王子で、介護や通院必要など時間追加を交渉
雇用率について、身体障がいは上昇、知的・精神障がいは改善しているが、視覚障がいは上がっていない。通勤経路の訓練など、明日から通勤開始ができない状況も採用に繋がらないネックとなっている。

歩きスマホ防止条例
宮川さんご自身、歩行中、
歩きスマホの方が正面からぶつかり、一人で歩いているんじゃねーと、蹴られ白杖を折られたこと。犯人の顔を見えない。その時警察も捜査すら開始されなかった。
折れた白杖で協会まで、辿りついて「歩きスマホは危険だ」と知って欲しいとTwitterで投稿。リツイートやいいね5位に。オリパラ前で取材も殺到。
そうなって、警察も動き、防犯カメラを見つけてくれた。本件は結果として、防犯カメラが遠く、死角あったこと、音声ないこと、から証拠にならず、立件はできなかった。
しかし、この翌年、神奈川県大和市で、この事件を踏まえて「歩きスマホ防止条例」が制定。
都内では、荒川区足立区墨田区で制定。
八王子は、来週から条例制定に向けた調査に入るところ。

「共生社会、一言では難しい。
障がい者と健常者との共生もあるが、障がい者同士も背景違う。例えば、点字ブロックと車椅子、利害相反することもある。先天性と後天視覚障がいの場合と、意識が食い違う時もある」
そうした中で、
「自分達も地域の一人として、見える人とともに変えていきたい、と考えて活動している。
自分達でできることを自分達で」
と宮川さんは、語られました。
起業され、失明30歳まで会社を運営されてきた宮川さん。
日々の生活の中で浮き彫りになる課題を、一つ一つ交渉をしながら、前へ進めていかれる、力強い姿勢を感じました。
更にお話を伺い、課題改善に向けて、私からも行動していきたいと思います。

さとう由美
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