「ユニバーサルデザインの理念を理解する」第3回「聴覚障がいを理解するために」へ。
「ユニバーサルデザインの理念を理解する」第3回「聴覚障がいを理解するために」へ。八王子市聴覚障害者協会是枝修正総務部長講演。
当事者の声を踏まえて、制度改善へ取り組むことの重要性。同時に、普段の生活での場面場面で、自分はどうしているか、と意識的に振り返る。
以下、共有。
○聴覚障がいは、一見しただけでは、判別がつかない中、誤解に基づいての衝突や行き違い。悔しい思いを重ねてこられたことがお話された。
例えば、勤務先のエレベーター、通勤時の混雑。最初に乗り込むと、自分の降りる階で奥からかき分けて出なければならないが、そういう時には、乱雑な人ね、と眉をひそめられる。最後に乗り込んで、人数超過でブザーが鳴った時に、自分は聞こえないので気づかないが、周囲からなんで降りないのか、という冷たい視線が集められてしまう。
肩を叩く行為が聴覚障がい者間だと当然だが、健常者だと当然ではなく怪訝な顔や引かれたりする、そうした「文化」の違い
息子の授業参観の時に、手話の動きが珍しかった子ども達が誰のお父さんなんだとなって、息子が馬鹿にされたことがあった。でも、そうした状況の中で、息子が喧嘩。息子は自分から親には黙っている、担任の先生から話があって初めて知った。
とても悔しかった。
昇進での劣後。
○情報の獲得に困難。電車が止まった時、また、災害情報についても獲得が遅れる。
例えば、他の人が列に並ぶのを見てから行動。物資配布もなくなり受け取れないことも阪神淡路大震災の時には報告あり。
現在、八王子では、専用避難所8箇所設置。
○手話が禁じられて、口話が偏重の時代のこと。
※書籍「わが指のオーケストラ」
○手話通訳の不十分。TVでも手話通訳がついていない。
国会中継では、登壇者から手話通訳が離れたところにあり。オリンピックなし。
ろうあ連盟から働きかけてパラリンピックで。
最後に、この講座を企画された職員の方から、「実践へとつなげていただきたい」という言葉に、大きくうなづきました。