「DVと子ども」全国シェルターシンポジウム。

「DVと子ども」全国シェルターシンポジウム。
報告とともに意見表明。
1.
DVの根幹は、支配関係。
個人の尊厳を奪い、殺害にも至る。
支配関係の源泉は、様々ある。身体的暴力、言葉や経済力で精神的暴力、誰と会うか逐一の介入や友人関係の断絶をもたらし、自分だけの関係に閉じ込めるほか、あらゆることを駆使して、相手を蔑み、自尊心を傷つけていく。
これがDVの根幹である。
こうした中で、DV防止法は、保護命令から婚姻関係あるなし別なく、デートDV含め、別居等物理的に安全を確保し、尊厳を取り戻しながら、離婚により社会的基盤を構築、自分の人生を取り戻す、こうした過程を後押し支えてきた。
身体的暴力がなくとも経済的支配関係を繰り返す事例が出されたが、DV防止法の機能拡大があるべき方向だ。
2.
フランス人ハンガーストライキで報道を契機に、法務省法制審議会(家族法制部会)法制審にて、強制的共同親権の導入が議論されている。危機感を持って、この導入に反対をする。
家を出るには、それなりの背景があるところ、そこをすっ飛ばして、実子誘拐とは。
数々の母子が身の安全を確保するために、家を出て避難をしている状況をもって、実子誘拐と非難している主張がされていることに驚きを禁じ得ない。
強制的共同親権の導入は、一生、心的緊張と葛藤に置く。支配関係性からの脱却を封じ込めることにほかならない。ストーカーをイメージしてもらうと、一般の人にはイメージし易いだろうか。
強制的共同親権を推進する立場の人には、
こうした危険性を回避するための手段を封じ込める制度を導入すると言っているわけだが、そういうことを認識しているか?
「父」「母」という一般的な理想たるイメージで語られる親子関係、神話に惑わされるべきではない。
そこにいる人間は、「子」にとって「親」なのか?
父母双方と交流することが子は幸福だ、というテーゼには、子の幸せを最優先に考える人間だという前提がなければならない。
3. シンポジウム
(1)1日目
①バンクロフト氏からは、共同親権が機能していない状況、加害者の特性が、リアルに語られた。
“子を、暴力に晒される環境から保護し、安定した環境で成長できることが用意するために、必要な制度は何かと、政策立案者は考えていかなければならない。”
②木村草太氏からは、親権の歴史的成り立ちとともに、現状の親権・監護権の立て付け、理論的に精緻に語られた。
“親権は子を出発点にして語られるもの。関係性を破壊する人間に、親権を付与することで、子の成長が担保されるのか?
話し合いのできる関係の父母には、共同親権制度の導入は不要。
共同親権制度は、実際親の役割を果たせない、加害や連絡をしない親が、重要事項を決定する親権を付与されることになる。
共同親権制度は矛盾を含んだ制度。
面会交流や養育費支払いと、連動して議論する向きがあるが、親権とは別である” と理論的に説明。
(2)2日目
超党派で取り組んでいく必要があるところ、
分科会議員フォーラムには、zoomにて、
国民 矢田わか子 党男女共同参画本部長
自民 野田聖子
公明 佐々木さやか
立憲 福山哲郎
共産 倉林 明子
社民 福島みずほ
が、参加。問題を共有。
現地では、中原淑子岡山市議。
予定候補として、新宿区長選へ立候補予定よだかれん予定候補、衆議院予定候補であるしのだ奈保子立憲民主党北海道7区総支部長と私さとう由美国民民主党東京24区総支部長が参加。
シンポジウム以外の懇親会にも、お話し伺えて貴重な機会になりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee5eb4d04f7c788c7ffb257e9c01757c4f9dd550?fbclid=IwAR1783bapyscph7tq69mKZTDDxMr4AqEKJf0FaJ2NEJiW3e5Q9vxJSyqfyA

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