昨日には、党支持者主催「非正規雇用、孤独孤立問題を語る会」へ、お伺いさせていただきました。

非正規雇用の立場からの労働状況とともに経営/採用側からの視点、といった「労働市場/実態」はもちろんのこと、派遣故に交際女性の親より結婚に反対された体験、友人とライフ段階がずれていくことにより、疎遠になり、孤独と孤立に至ることになった状況などの「社会的な観点」も語られました。
私自身、貧困と社会的排除は、活動の柱にしてきた領域の一つであり専攻の一つです。
仕事が単に、生活を支える経済基盤という側面に留まらず、社会との結節点にもなる両面を有する所、
経済的、社会的、心身と、多領域にかかる課題であり、政策はそれぞれの領域から複合的に実施する必要があります。
この問題は、社会参加、居場所、メンバーシップに関わる問題であり、不安定な就労故に不安定な生活を余儀なくされる中、貧困と社会的排除、孤独孤立、は繋がっています。
経営の効率性と労働法制のせめぎ合いは必要なことですが、問題は、各人が置かれた経済的地位(雇用、請負、派遣、自営等)より差異を生み出している社会保障制度は、ずっと放置されたままであることです。
日本型終身雇用の終焉、企業による社会保障に頼って来た日本の社会保障制度の転換の必要という、20年前と同じ議論をしなければならない状況が続いていること、憤りとめまいを覚えました。
一体、国政は、この期間何をしてきたのか。
20年前に比して、ここ数年に加わっている課題は、職務上のスキルを得る機会すら得ることができなかった氷河期世代の層が労働市場で不利な立場に押し込まれたまま、今、中高年期にさしかかり、単身世帯、孤立死、セルフネグレクトなどへと陥りやすい危険に晒されていること、警鐘を鳴らされています。
直近、内閣府令和3年12月に、「孤独孤立対策重点計画」が出されていますが、決して、各領域の課題を横串を刺しておらず、相談窓口の設置にとどまるところ、その先へ進めるスキームが出されていません。
今一度整理し、改革と実行を促す形に行動してまいりたいと思います。
今回、このような貴重な機会準備された主催者の皆様に心から感謝申し上げます。

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